インプラント implant
インプラントとは?
インプラントとは、生まれ持った歯のような機能や見た目を再現できる義歯のことです。
歯を失った場所の顎の骨に「インプラント体」と呼ばれる人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けます。
顎に直接固定するのでしっかり噛め、ブリッジや入れ歯のように隣の歯に負担をかけることがありません。
また、セラミック製の人工歯などを使えば、天然歯のような自然な仕上がりになります。
インプラントのメリット・デメリット
メリット
☑ご自分の歯とほぼ同程度の噛む力が再現できるため、しっかり噛める
☑セラミック歯などの人工歯にすると、自然な見た目が得られる
☑取り外しの手間がなく、ご自分の歯と同じようにケアができる
☑ブリッジのように、周囲の歯を削る必要がない
☑しっかり噛めることで食事を楽しめ、脳に刺激が伝わる
☑メンテナンスをしっかりすれば、長期的に使用できる
デメリット・注意点
☑人工歯根を顎の骨に埋め込む外科手術が必要
☑自由診療のため、治療費が高額になる
☑顎の骨量が不足していると、治療を受けられない場合がある
☑重度の心臓病、肝臓病、糖尿病など持病があると、治療を受けられない場合がある
☑治療完了までに半年~1年の期間を要する
当院のインプラント治療
できる限り痛みを軽減するための工夫
インプラントの手術で痛みを感じる原因として、手際が悪くて時間がかかり、途中で麻酔が切れてしまうことがあります。当院では経験豊富な歯科医師がスピーディに手術を進めるため、麻酔の効いている間にすべての処置が完了します。
また、本数が多い症例では、まずは2本分の麻酔をかけて処置を行い、次に隣の2本に移る、というように分割して進めていきます。
スピーディーな手術と麻酔の分割によって、麻酔が充分に効いている状態で手術を終わらせ、患者さまにできる限り痛みや苦痛を感じさせない手術が可能です。
「切らない・縫わない・腫れない」でなるべく負担を軽減する「MIインプラント」
当院では、「MIインプラント」という治療方法を採用しています。「MI」とは「Minimum Intervention(最小限の介入)」の略で、歯ぐきを切開しない手術で傷口を縫う必要がなく、腫れることもほとんどないため、「切らない・縫わない・腫れない」といわれています。
手術中はもちろん、術後に麻酔が切れた後でも、鎮痛薬を飲めば痛みを抑えることができますので、安心して手術を受けていただけます。このような非切開の手術は技術的に非常に難しいため、まだごく少数の歯科医師しか行うことができない治療法です。
この治療方法は、たとえば歯を支える「歯槽骨」という顎の骨が元々薄い方にも非常に有効です。
歯槽骨が薄い場合、手術で歯ぐきをめくると骨が痩せてしまったり、インプラント体を入れた時に骨にヒビが入って剥がれたりすることがあります。「MIインプラント」であれば、そのような薄い骨に対するリスクも軽減されます。骨の薄い部分の歯ぐきを剥がさずに、ピンポイントで適切な位置にドリルを入れる処置は簡単なことではありませんが、多くの臨床実績を積んでいる当院だからこそ可能な技術です。
さまざまなインプラントシステムから
適切なものを選択
インプラントシステムは世界中の会社で開発されており、それぞれに特性があります。1種類のインプラントで、すべての症例に対応するのは困難です。
当院は、海外製では「ストローマン」「アストラ」、日本製では「AQB(アドバンス)」「POIインプラント(京セラ)」「ミューワン(ヤマハチ歯材工業)」などを採用しており、患者さまに適切なインプラントシステムを選択して、的確なインプラント治療を行っています。
また、多種多様なインプラントシステムの中でも、当院では「ネジ」のあるインプラントはほとんど使用しません。
インプラントのトラブルの6割はネジの緩みや破損であり、ネジのないインプラントを選ぶことでそれらのトラブルを未然に防ぐことが可能になります。
ネジのあるインプラントと比較すると手術が難しい場合もありますが、当院では長年の経験と技術によって的確でスピーディな手術をご提供しています。
インプラント治療の流れ
STEP1 診断・治療方針の作成
インプラント治療が患者さまに適しているかを判断するため、お口や顎の骨の状態、お身体の状態を確認します。
インプラント治療が可能な場合は、失われた歯の数や場所、患者さまのご希望などを考慮して、お一人お一人に適した治療方法をご提案します。
STEP2 インプラント治療の前処置
インプラント手術の前に、お口の中を清潔にしておく必要があります。そのため、むし歯や歯周病がある場合には先に治療を行い、口腔内環境を整えます。
また、インプラントを支える顎の骨の量が不足している患者さまには、骨充填剤などを用いて骨を増やす「骨造成(こつぞうせい)」を行う場合もあります。
STEP3 一次手術
顎の骨に穴を開けてインプラントを埋入する手術を行います。処置時間は45~120分程度です。
STEP4 安定期間
一次手術後、インプラントと顎の骨がしっかりと接合されるまで待ちます。
期間は個人差がありますが、約3~6ヶ月です。当院ではインプラント埋入と同時に仮歯も装着し、噛む機能と見た目の確認をします。歯のない期間がなく、治療期間が短く済むため、身体への負担も軽減されます。
STEP5 二次手術
インプラントが顎の骨と一体化したら、人工歯の土台となる「アバットメント」を取り付けます。
MIインプラントは歯ぐきを切開しない手術なので傷口がなく、腫れることはほとんどありません。
術後に麻酔が切れた後でも、薬を指定通り飲んでいただければ痛みを抑えることができます。
STEP6 人工歯の成形・装着
歯ぐきが安定したら、口の中と歯の型取りをします。
まわりの歯となじむようセラミックの人工歯を製作し、インプラントに装着します。
かみ合わせなどを調整して、問題がなければ治療終了です。
STEP7 治療後のメンテナンス
治療が完了したら、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後と、定期的な検査を行います。
インプラントには、インプラント周囲炎や人工歯の割れや欠け、ぐらつきなどのトラブルが起こることがあります。
定期検診やメンテナンスでそれらのトラブルを防ぎ、早めに対処することでインプラントの寿命を延ばすことができます。必ず定期的にご来院することをおすすめします。
料金表
内容 | 価格(税別) |
治療費(上部構造含む) | 1本 30万円 |
取り扱いクレジットカード
自由診療のお支払いに、クレジットカードとデンタルローンがご利用いただけます。